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3月27日の時点で、アリババグループ傘下の医療プラットフォーム「阿里健康(アリヘルス)」、中国の大手保険会社「平安保険」が運営する医療アプリ「平安好医生(PingAn GoodDoctor)」の株価は4日連続の上昇を記録した。ここ数日、香港ハンセン株価指数の下落にもかかわらず、阿里健康、平安好医生は上昇している。
新型コロナが発生して以来、各証券会社がオンライン医療・ヘルスケア産業の成長を予測しており、このほど新たなレポートを発表したモルガン・スタンレーもその一員だ。
3月25日、モルガン・スタンレーは初めて阿里健康、平安好医生についてレポートで言及し、ともに「オーバーウェイト」の格付けを与えた。根拠として、両社は薬品のオンライン販売で中国トップクラス企業であり、しかも背後に強力な株主がいることを挙げた。
モルガン・スタンレーのアナリストは、新型コロナは、短期的にオンライン医療のニーズを増やすだけでなく、関連政策の早期公布にもつながると見ている。今後6カ月から12カ月以内に、処方薬のオンライン販売の解禁、オンライン問診の保険適用といった動きが見られる可能性があり、オンライン医療は数年間の成長期に入ることが予想される。
阿里健康について、モルガン・スタンレーはオンライン取引額が安定的に増え、さらにアリババグループからの出資と比較的高い経営レバレッジが好材料と見ている。平安好医生については、2019〜2022年の間の手数料収入が年間33%の成長を記録し、2022年に損益分岐点に達すると予想している。
ブルームバーグの集計(本稿執筆時点)によると、平安好医生についてはアナリスト13人が「買い」とし、「中立」と「売り」はなかった。12カ月の目標株価は84.99香港ドル(約1200円)だ。阿里健康は9人が「買い」とし、「中立」と「売り」はなかった。12カ月の目標株価は15.5香港ドル(約220円)だ。
ただし、注意が必要なのは、1月20日以降、阿里健康と平安好医生の株価はすでに大幅な高騰を記録しており、12カ月目標株価に近づきまたは超えたことがあるということだ。阿里健康の今年最高値は16.54香港ドル(約230円)、平安好医生は同82.2香港ドル(約1150円)をつけていたが、香港ハンセン指数の下落で両銘柄とも下落に転じている。香港ハンセン指数は今年最高値から20%下落し、阿里健康は20%、平安好医生は16%下落した。
(翻訳:小六)
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