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中国自動車大手「吉利控股集団(Geely Holding Group)」傘下のスウェーデン「ボルボ・カー(Volvo Cars)」と、同じく吉利傘下である「吉利汽車(Geely Automobile)」の合併協議に新たな進展があった。
ボルボ・カーのホーカン・サムエルソン(Håkan Samuelsson)CEOは、両社による合併協議は来年まで先送りされ、再開は2021年第1四半期になるだろうとしている。両社の合併協議は、吉利が科創板(スターマーケット)上場計画を進めるため株式所有構造を変更することができないことから、今年7月下旬に暫時凍結されていた。
吉利は2010年に18億ドル(約1870億円)でボルボを買収し、同社を子会社として傘下に収め、2020年2月に両社により合併計画が発表された。合併後は、ボルボは香港に上場している吉利汽車に組み込まれ、将来的にスウェーデンのストックホルムに上場することも検討している。公告では、合併後ボルボやグループ傘下のブランドはそのまま維持する姿勢を明らかにしている。
10年間のすりあわせを経て、両社合併に向けた土台はすでに形成済みだ。吉利は独立陣営のリーダーとなり、市場シェアは「一汽大衆(FAWフォルクスワーゲン)」(「中国第一汽車(China FAW Group)」と独フォルクスワーゲンの合弁企業)と同レベルの7%を占めている。また、吉利による買収後、ボルボの株価は10年間で10倍近く上昇している。
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