深圳に送電ロスなくす高温超電導ケーブル敷設 実用化目指す

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【新華社深圳7月31日】中国の送配電大手、中国南方電網傘下の深圳供電局は30日、国内初となる三相同軸型の10キロボルト(kV)交流送電用高温超電導ケーブルを広東省深圳市に敷設したことを明らかにした。

同市福田中心区にある220kVの浜河変電所と110kVの星河変電所を長さ400メートルの交流超電導ケーブルで結び、市のランドマークである超高層ビル「平安国際金融センター」などに電力を供給する。同局は年内にも同型ケーブル初の実証プロジェクトを予定しており、今回の試みはプロジェクト実施に向けた基礎固めとなった。

従来の金属を導体とした送配電ケーブルは、電気抵抗によって送電ロスが生じ、距離が長くなるほど送電ロスが増えるという問題があったが、高温超電導ケーブルは電気抵抗ゼロで送電できるため、送電ロスがなくなるという特性を持つ。

次の段階では、超電導ケーブルの付属品や冷却システム、計測・制御・保護システムなどの設置試験や調整を行う。実証プロジェクトが始まれば、電力需要の高密度化が進む大都市に新たな解決モデルが提示されることになる。(記者/王豊)

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