【新華社北京11月17日】中国石油大手の中国石油化工集団（中国石化、シノペック・グループ）が新興電気自動車（EV）メーカーの上海蔚来汽車（NIO）と共同建設したEV充電・電池交換ステーションの第1号陣がこのほど、広東省にオープンした。両社が共同で構築する新しいスマートEV移動エコシステムの一環として、同省のEV化、交通のグリーン化に一役買うとみられる。

EV充電・電池交換ステーションは電池交換を20秒で完了できる。車が入ってから出るまでわずか4分30秒。ユーザーはスマートフォンのアプリで電池交換の手続を行うことができ、車を降りる必要がない。各ステーションの電池パック数は13個で、1日当たり最高で312回の交換が可能。

シノペック・グループは今年末までに、広東省の広州や珠海などの12都市にEV充電・電池交換ステーション100カ所を建設する計画で、2025年までに同省の東北・西北地区で500カ所のステーション建設を目指す。都市間高速道路や幹線道路での急速充電網を全面的に整備することで、EVの航続距離の不安を解消し、グリーン化、スマート化の移動需要を満たしていく。

同社は現在、既存の場所を利用した充電・電池交換施設の建設など、EV充電・電池交換サービス事業への布石を加速させている。全国のEV充電ステーションは10月末時点で827カ所、電池交換ステーションは31カ所に上る。