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アルゼンチンの国有エネルギー会社「YPF(Yacimientos Petrolíferos Fiscales)」がこのほど、中国の車載電池メーカー「CATL(寧徳時代新能源科技)」とリチウム開発プロジェクトでの提携を協議した。アルゼンチン政府の公式ウェブサイトが伝えた。
アルゼンチン生産開発省のAlberto Hensel鉱業長官は「CATLは中国で最も重要なバッテリーメーカーであり、アルゼンチンのリチウム需要はここ数年以内に現在の5倍に達すると見込まれることから、両社の提携は極めて重要である」とコメントした。
2021年に入って、電気自動車の爆発的な普及は予想を上回り、リチウム資源業界全体において、需給の不均衡がますます顕著になっている。中国の金属市場調査会社「SMM(上海メタルマーケット)」によると、バッテリー用炭酸リチウムの価格は、11月25日時点で、3日連続1トン20万元(約353万円)を超えている。この価格は、前年同期の1トン4万3500元(約76万円)から359.8%上昇、今年初めから比較しても277.4%上昇した数値だ。リチウムの供給確保には、資源開発を強化し、調達コストを引き下げねばならない。
世界のリチウム資源の75%は、南米とオーストラリアにある3つの塩湖と7つの鉱山に集中している。CATLは2018年に、カナダの子会社「Contemporary Amperex Technology Canada」を通じて、カナダのリチウム鉱山開発会社「North American Lithium (NAL)」の株式43.59%を取得している。
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