中国再生エネルギー大手、遠景科技集団（エンビジョングループ）傘下の遠景能源はこのほど、スペイン政府と同国にネットゼロ（温室効果ガス排出量が実質ゼロ）の水素エネルギー産業パークを建設する協力協定を締結したと明らかにした。水素発生装置工場の建設とグリーン（環境配慮型）水素産業チェーンに布石し、スペインと欧州のカーボンニュートラル（炭素中立）実現とグリーンで新しい工業システムの構築を後押しする。

協定によると、同社はスペインで水素生産装置工場を設立し、グリーン水素の産業チェーンを形成するほか、スペイン企業と共にネットゼロの水素エネルギー産業パークを建設し、100％グリーン電力で水素生産を行う。合成生物やグリーンメタノール、持続可能な航空燃料（SAF）などの分野でも協力を展開し、グリーン水素産業の新たなエコシステムをつくり、コスト競争力の高い製品で工業や航空、海運などの分野におけるスペインのネットゼロ化を支えていく。（新華社北京）

中国「エンビジョン」、スペインに欧州初のリン酸鉄系リチウム電池工場　第1期投資は10億ユーロ