中国貴州省に本拠を置く自動運転電気自動車（EV）スタートアップ、貴州翰凱斯智能技術（PIX Moving）と日本のIT企業TISの合弁工場がこのほど、神奈川県茅ケ崎市で開所式を行った。中国の自動運転技術企業と日本企業の緊密な協力関係がスタートした。

PIX　Movingの製品は既に世界30カ国・地域に輸出されている。創業者で最高経営責任者（CEO）の喩川氏は式典で「このプラットフォームを通じて先進的な技術と理念をより多く実用シーンに組み入れ、関係各方面との業務・資本協力を続けて自動運転技術の絶え間ない進歩を推進し、より安全、便利で環境に優しい移動サービスを提供していきたい」と述べた。

工場では人工知能（AI）アルゴリズムと製造技術を導入し、金属や複合材料の3Dプリントとリアルタイム成形を行う作業ステーションを設置。金型設計や開発にかかるコストを削減し、顧客のニーズに迅速に対応する。また自動運転バスや無人移動販売車、デリバリーロボットなどの量産を進め、日本国内のほか米国、欧州、中東、東南アジアなどへ出荷する。【新華社貴陽】

中国の自動運転業界、熱狂から一転。企業が「身売り」か、より激しい競争へ