中国ヒューマノイド「ROBOTERA」、2カ月で約600億円調達 国有資本が相次いで参入
中国の人型ロボット(ヒューマノイド)スタートアップ「星動紀元(ROBOTERA)」が7月6日、新たなラウンドで10億元(約240億円)を調達したと発表した。これにより、同社が2カ月間で調達した資金は累計25億元(約600億円)に達した。本ラウンドでは、ベンチャーキャピタル(VC)や産業資本に加え、中国国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)傘下の誠通基金(CCT Fund)が主導し、江西省国有資本運営控股集団、杭州市国有資本投資運営など多数の地方政府ファンドが共同で出資した。
2023年に設立された星動紀元は、清華大学が唯一出資するエンボディドAI(身体性AI)企業であり、国内でいち早く「世界モデル」路線を提唱した企業の1つでもある。「AIネイティブ」の研究開発路線を堅持し、エンボディドAIの頭脳、運動制御、ロボットハンド、およびロボット本体を自社開発することで、フルスタックの技術体系を構築している。同社は現在、フルサイズ二足歩行人型ロボット「L7」、車輪式サービスロボット「Q5」、およびロボットハンド「XHAND」の3大製品ラインを保有しており、世界トップクラスの規模を誇るロボットハンドの実機データセットを構築している。
星動紀元は依然として検証段階にある多くの同業他社と比べ、いち早く商用化を実現している。同社は宅配大手の順豊集団(SFグループ)や中国郵政(China Post)などと提携し、ロボットを10カ所以上の物流センターに大量導入している。一部のシーンでは24時間365日の常時稼働を実現しており、業界で初めてPMF(プロダクトマーケットフィット;顧客が満足する商品を、適切な市場で提供できている状態)を達成した事例と見なされている。
星動紀元は同時に、ハイエンド製造および商業サービス分野への展開を進めている。3C電子(コンピュータ・通信機器・家電)分野や自動車製造分野では、韓国・サムスン電子、パソコン大手の聯想集団(レノボ・グループ)、家電大手の海爾集団(ハイアール)、自動車大手の吉利汽車(Geely )などの企業と提携している。
また、サービスロボット「Q5」はハイアール、レノボ、不動産大手の世紀金源(Century Golden)などの現場に導入され、案内、配送、店舗への集客などの業務を担っている。これらの現場から継続的にリアルなデータを蓄積し、エンボディドAIモデルのアップデートへと繋げている。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)