【世界シェア22%】中国「ロボットの目」大手Mech-Mindが香港上場、海外売上高が国内を逆転

中国の産業用ロボット向けAI・3Dビジョン大手「梅卡曼徳機器人科技(Mech-Mind Robotics Technologies)」(以下、Mech-Mind)が9月1日、香港証券取引所のメインボードに上場した。公募価格は101.7香港ドル(約2030円)で、約23億5000万香港ドル(約470億円)を調達した。上場初日の終値は99.8香港ドル(約2000円)で、公募価格から1.87%下落し、時価総額は約127億香港ドル(約2540億円)となった。

2016年に設立されたMech-Mindは、主にロボットの3Dビジョン、AIアルゴリズム、ロボット制御などのソフト・ハードウエア製品を提供している。同社は、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)向け大規模モデルや、生体模倣型の高度なロボット頭脳、ロボットハンドの制御技術を統合。「見て(知覚)、考えて(理解・計画)、動かす(実行・フィードバック)」という、「目・脳・手」が一体となった独自の技術体系を確立。

Mech-Mindはすでに大規模な産業での実用化が進んでいる。調査会社・灼識諮詢(CIC)のデータによると、25年の売上高ベースで同社は世界の「AI+3Dビジョン誘導型」汎用スマートロボット部品市場で約22.1%のシェアを獲得。出荷台数ベースでは27%以上のシェアを占めている。26年8月時点で、同社の標準化されたソフト・ハードウエア製品の累計導入台数は2万9000台を突破。自動車、新エネルギー、家庭用電化製品、物流など幅広い業界に導入されている。また、寧徳時代(CATL)、比亜迪(BYD)、トヨタ、フォルクスワーゲンなど、世界企業番付「フォーチュングローバル500」にランクインする100社以上の企業にサービスを提供している。

業績に関しては、2025年の売上高は3億8900万元(約89億5000万円)で、23年の1億8100万元(約41億6000万円)から2倍以上に増加した。同期間の粗利益率は39.1%から64.6%に上昇し、調整後純損失は3億3400万元(約76億8000万円)から1億900万元(約25億1000万円)に縮小した。26年1~3月期の売上高は前年同期比73.1%増の1億700万元(約24億6000万円)となったが、依然として黒字化には至っていない。

現在、同社にとって海外市場は重要な成長の柱となっている。25年の海外売上高は1億9600万元(約45億1000万円)で、売上高全体の50.3%を占め、初めて中国市場を上回った。製品は約50の国と地域に販売されており、日本、米国、ドイツ、韓国などの市場で現地に根ざした事業ネットワークを構築している。

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*1香港ドル=約20円、1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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