折りたたみiPhone、品薄でも転売はもうからない? 中国で価格の上乗せ幅縮小
アップル初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」の予約販売が10月16日に始まった。中国では早くも転売価格の上乗せ幅が縮小し、初回出荷分を高値で確保した一部の販売業者が赤字リスクに直面している。
現地メディアによると、河南省鄭州市のあるスマートフォン販売業者は、初回出荷分50台を確保しており、仕入れ代金は合計約100万元(約2400万円)に上る。仕入れ条件は公式価格に1台当たり4000元(約9万6000円)を上乗せした金額で、転売先にはさらに1台当たり2000元(約4万8000円)を上乗せして販売し、合計10万元(約240万円)の利益を見込んでいた。
ところが、転売先はすぐに買い取り価格を相次いで引き下げ、17日午前には公式価格に3500元(約8万4000円)を上乗せした価格でしか買い取ろうとしなくなっていた。この価格ですべてを転売すれば、1台当たり500元(約1万2000円)、計2万5000元(約60万円)の損失となる。
一般の購入者も同様の状況に直面している。鄭州市のある消費者は初回出荷分の予約を確保し、6000元(約14万円)を上乗せして転売するつもりだった。しかし買い取り業者3社に問い合わせたところ、最も高い提示額でも公式価格への上乗せは3000元(約7万2000円)にとどまったという。
初回販売時の価格上乗せ幅の縮小は、商品の希少性に対する業者の見通しが修正されつつあることを背景としている。報道は業界関係者の分析として、新機種の生産能力が予想より速いペースで拡大し、高値で転売できる期間が短くなった可能性を指摘している。
一方、10月初めには、富士康科技集団(フォックスコン)によるiPhone Duoの組み立て歩留まりが6割台にとどまり、生産能力が制約されているとの報道もあった。このため、上乗せ幅が縮小した原因は現時点では断定できない。
公式販売網では品薄が続く。iPhone Duoは16日の予約開始後、中国の大手ECサイトではいずれも完売となり、アップルの公式販売で受け付けた注文分の配送予定は2027年1月下旬までずれ込んでいる。今回の価格変動に関する情報は、一部の業者や購入者から得られたものであり、需要全体が弱まっているとはまだ判断できない。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)