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AIを活用した小売関連テクノロジー企業「雲拿智能科技(CloudPick:Yunna Intelligent Technology)」が、インテルキャピタルの主導するシリーズA+で資金調達を完了した。具体的な金額は非公開。資金は製品ポートフォリオの拡大や、小売関連技術のパフォーマンスを向上させるソフトウェアやハードウェアの開発に投入される。また、北米・欧州・アジア地域での市場浸透率を高めていく。
同社はコンピュータービジョンや機械学習の技術を切り口に、コンビニエンスストアの無人化・キャッシュレス化を進め、退店時の自動決済やAIによる棚卸し、購買行動の分析などを可能にし、米国の無人コンビニ「Amazon GO」に比肩するシステムを運営している。
通常の店舗では、個別かつ迅速に会計を行う必要があるが、雲拿智能科技は上述の技術やIoTを導入して「Just Walk Out(ほしい商品を持ってそのまま退店)」を実現した。独自のUX(ユーザー体験)を提供するとともに、店舗運営やサービスの効率を上げている。
同社の打ち出したソリューションは、店舗面積20~200平方メートルのコンビニエンスストア、ギフトショップやドラッグストアなど、多業態の小売業で導入されている。
ユーザーは同社のアプリやミニプログラムを用いて店頭のQRコードを読み取るか、顔認証をして入店する。店内でユーザーが商品を手に取ったり、棚に戻したりするプロセスはすべて視覚センサーがトレースしており、選んだ商品を持って退店すると、アカウントの電子ウォレットから自動で決済が行われる。
同社のスマートリテールプラットフォームは、CPU(中央処理装置)にIntel Core、VPU(視覚処理装置)にIntel Movidius、接続機器にIntel 5Gモデム、AI推論SDK(ソフトウェア開発キット)にOpen VINOなど、インテル製品をふんだんに搭載。インテルのフレームワーク向けに最適化されたディープ・ニューラル・ネットワークを通じ、目標物認識や動作認識のディレイを軽減して、運営コストを下げている。
同社は2018年にプレシリーズAで「金沙江創投(GSR VENTURES)」と「火山石資本(Volcanics Venture)」から資金を調達し、同年末までに、上海、大連、北京、深圳などに無人コンビニを12店舗開業した。店舗数はすでに30店にまで拡大しており、海外市場にも進出している。
(翻訳・愛玉)
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