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中国と米国でトラック向け自動運転技術を開発する「図森未来(TuSimple)」がこのほど、事業再編に伴うリストラ計画を発表した。
全社員約1450人の25%にあたる約350人が解雇の対象で、カリフォルニア州サンディエゴ、アリゾナ州、テキサス州など米国で勤務する社員も含まれる。残留する約1100人のうち8割は研究開発に携わる社員だという。
完全自動運転トラックの未来には期待が集まっているものの、トラック向け自動運転技術は依然として試験段階にある。図森未来は巨額の資金を投じてきたものの、売上高を伸ばせていない。2022年1~6月の売上高はわずか490万ドル(約6億4000万円)だったが、赤字額は2億2050万ドル(約290億円)に上った。トラック輸送が売上高の主な部分を占めているが、このトラックはオペレーターが運転を監督する必要がある。
同社の株価は12月16日時点で1.54ドル(約200円)と、2カ月前から75%下がっている。21年の新規株式公開(IPO)時と比べると、96%もの大幅下落だ。
図森未来は22年に入ってから、中央分離帯への接触事故、主要取引先の喪失、2度のCEO交代に加え、米連邦捜査局(FBI)、米証券取引委員会(SEC)および対米外国投資委員会(CFIUS)の調査を受けるなど危機的な状況に陥っている。今後は投資額も遠大な志も縮小せざるを得ないとみられる。
*22年12月22日のレート(1ドル=132円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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