中国のロボット関節「泉智博」、出荷10万台突破 年産能力を100万台へ拡大

ロボット向け一体型関節モジュール・ソリューションを提供する中国企業「泉智博科技(Motorevo)」はこのほど、シリーズAで4回目となる追加ラウンドの資金調達を完了したと発表した。今回は高瓴創投(GL Ventures) が主導し、戦略的パートナーである智元機器人(AGIBOT) と霊心巧手(Linkerbot Technology)も参加した。調達資金は主に、先端技術の模索、製品ラインアップの拡充、スマート製造および納品能力の強化に充てられる。

泉智博は2023年に無錫で設立。ここ1年半で7回の資金を調達しており、株主には有力ベンチャーキャピタルのほか、深投控資本 、北京機器人産業基金などの国有資本、さらに吉利汽車控股(Geely Automobile Holdings)や中国中車(CRRC) といった大手企業が名を連ねている。ロボットの関節部品からロボットハンド、完成機メーカーまでを結びつけることで、部品から最終製品までをカバーしている。

同社は、遊星歯車・ハーモニックドライブ・サイクロイドという3つの技術路線をフルスタックで自社開発している。一体型関節のトルクは2ニュートンメートル (Nm)から400Nmまでをカバーし、人型ロボット(ヒューマノイド)、四足歩行ロボット、外骨格ロボットなど、さまざまな用途に対応する。

泉智博のスマート工場

関係者によると、泉智博の2025年の関節モジュール出荷量は10万台を突破し、通年受注額は1億5000万元(約36億円)を上回った。26年上半期(1月〜6月)の累計出荷量は12万台を上回っており、6月の単月では6万台を超えた。江蘇省無錫市にあるスマート工場は4月に稼働を開始しており、自動化率は85%超、90秒で関節モジュール1台を生産できる。製品の歩留まりは98%以上で、年産能力は10万台規模から100万台規模へと拡大しつつある。

今後1年以内に、複数の用途に対応する新製品を5機種以上投入する計画だという。創業者の陳万楷氏は、使いやすくコストパフォーマンスに優れた「中国製関節」をロボットメーカー向けに提供することで、ロボット関節の標準を確立するのが同社の目標だと述べている。

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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