アディダス、中国展開に強気 デザインに「中国要素」を意識

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独スポーツ用品大手アディダスのビョルン・ガルデン最高経営責任者(CEO)はこのほどベルリンで新華社の単独インタビューに応じ、同社のデザインへの中国文化のインスピレーションはますます高まっているとし、生産と市場をめぐる取り組みで今後、対中投資をさらに強化する考えを示した。

中国市場はこれからもかなり長期にわたり世界で最も重要な市場の一つであり続けるとした。新型コロナウイルスの流行で成長は一時滞ったが、スポーツ・レジャー製品への消費者の関心にはまた火がついている。ランニングシューズ、サッカーシューズ、バスケットシューズなど専門的なスポーツの機能が売りの製品の需要が増加している。「中国には巨大な消費者がおり、購買力も上がっている。人々の生活の中でスポーツが果たす役割もますます重要になっている。中国は今後も世界で最も重要な市場であり続けるだろう」と語る。

元サッカー選手というガルテン氏。過去には別のスポーツ用品大手プーマのCEOだったこともある。アディダスCEOには今年1月に就任。第1四半期(1~3月)は世界で52億7400万ユーロ(1ユーロ=約155円)を売り上げ、うち中華圏は8億8400万ユーロで前期比約70%の増加を実現した。

「われわれの製品のデザインへの中国文化のインスピレーションはますます高まっている」と同氏。上海にはアジアクリエーションセンターと中国デジタルセンターを設立し、中国に根ざした多くの製品デザインを展開している。「中国で、中国のため、生産と市場の面で投資を増やしていく」と語る。

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初めて中国を訪れたのは1990年代初頭だった。それからの中国の発展の速度には称賛の言葉を惜しまない。「ここ30年で中国は驚くべき発展を遂げた。中国の発展速度には脱帽する。どの市場にもそれぞれの事情があり、中国市場にも解決すべき課題がある。だが中国人が仕事で見せる活力とやる気を見れば、なぜこれだけのスピードで発展しているのかが分かる」

中国経済は世界経済の回復に大きく寄与しており、ガルテン氏は「今年は少なくとも2回訪中する計画だ」と語る。(新華社ベルリン)

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