独BMW、中国の瀋陽工場で新型車の量産開始

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ドイツ自動車大手のBMWグループと中国の華晨汽車集団との合弁会社、華晨宝馬汽車(華晨BMW)が中国遼寧省瀋陽市に構える華晨BMW鉄西工場で、新型の高級スポーツタイプ多目的車(SUV)「BMW X3」がラインオフした。これにより、華晨BMWは新型車の量産を実現した。

同社の孟鈞瀾技術・生産担当高級副総裁は「瀋陽の生産拠点に研究開発や調達、生産機能を一体化することで、中国の消費者ニーズに素早く対応することができる。瀋陽には最良の発展の方向性とインフラ、技術だけでなく、地元政府からの大きなサポートがあり、最良の協力パートナーもいる」と述べた。

中国は「BMW X3」シリーズの世界最大の単一市場である。2010年以降の瀋陽の生産拠点への投資額は累計1050億元(1元=約21円)に上り、BMWグループにとって世界最大の生産基地となった。

急速に発展する中国市場はBMW製品のモデル転換・高度化を推進する重要な原動力となっている。中国市場のグリーン(環境配慮型)発展と科学技術イノベーションというニーズを受けて、「BMW X3」の新型車は革新的な発泡材料を採用し、ノイズ低減能力を45%高めたほか、生産過程でのVOC(揮発性有機化合物)発生量を75%減らし、生産ラインで働く従業員や顧客の健康と環境に一段と配慮している。

BMWグループは24年4月に瀋陽の華晨BMW大東工場についても、大規模なアップグレードと技術イノベーションのために200億元を追加で投資すると発表した。同工場ではデジタル化と電動化を見据えた次世代モデルを26年にラインオフするとしている。【新華社瀋陽】

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