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ロボットハンドの開発を手がける中国企業「傲意信息科技(OYMotion Technology)」(以下、傲意科技)がこのほど、シリーズB+で約1億元(約20億円)の資金を調達した。出資は華発集団(Huafa Group)が主導し、広大匯通と合盈資本も参加。資金は、ハイグレードな生産システムの構築や生産能力の拡大に充てられる予定だ。
2015年に設立された傲意科技は、ロボットとブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術に注力し、神経インターフェースやロボット、人工知能(AI)技術を統合した研究開発プラットフォームを構築してきた。
創業者の倪華良氏は、米半導体大手のクアルコムに勤めた経験を持つ。同氏によると、ロボットハンドの技術を蓄積してきた傲意科技は、エンボディドAI(身体性を有する人工知能)向けにロボットハンド「ROhand」を供給している。
ROHandの可搬重量は指1本で10キロ、片手で30キロに上り、ROH-A001モデルは自由度が11ある。サイズや形は人間の手とほぼ同じで、手のような機敏性と正確な動きを実現した。
倪氏は、多様化していく需要に対応するため、独自に開発を進めている第二世代と第三世代のロボットハンドを2025年にリリースする計画を明らかにした。触覚や力覚の機能を持つ第二世代は年内に小ロットの生産にこぎ着ける予定だ。第三世代は全体が15自由度で、各指がそれぞれ3自由度あり、機敏性は大きく向上する。
製品の性能を向上させると同時に、コスト管理にも力を入れ、緻密な設計とモーターの改良などを通じて販売価格を維持するという。
また、傲意科技はBMI技術の開発にも力を入れており、主に医療現場で活用されている。この技術を使えば、身体に障害のある人が脳の神経信号を介して機械を操作できるようになる。例えば、手を切断した人がロボットハンドを装着して、それを「思い通りに」動かせるようになる。
倪氏によると、同社が開発したリハビリ用外骨格「ORF」は、上海市の2024年度「創新医療器械」特別審査に通った。脳卒中や脳挫傷、脳性麻痺などの機能性疾患による運動障害を持つ人がリハビリに使うことを想定しているという。
傲意科技ははこれまでに80件を超える特許を取得した。他にも、スマートロボットハンドや筋電図検査用アームバンド、非侵襲式脳波計、リハビリ用デバイスを展開している。
*1元=約21円で計算しています。
(翻訳・大谷晶洋)
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