キヤノン、中国広東省のプリンター工場を閉鎖 市場縮小で24年の歴史に幕
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キヤノンは、中国広東省中山市の「キヤノン(中山)事務機」(以下、中山工場)の稼働を11月21日で停止した。中山工場は2001年に設立され、レーザープリンターなどを生産していた。ペーパーレス化に伴うレーザープリンタ市場の縮小に加え、中国ブランドの台頭などを背景に受注が激減し、稼働の継続が困難になった。これまで多方面での調整を試みてきたが、状況を好転させられなかった。
調査会社IDC中国のアナリスト成雅娜氏によると、2025年7~9月期の中国レーザープリンタ市場におけるキヤノンのシェアは3.9%に低下した。一方、中国ブランドの合計シェアは41.5%に上昇した。稼働停止前の中山工場で生産された製品は、100%海外に輸出されていたという。
キヤノンは、中山工場の従業員に手厚い補償と就職支援を提供する。一部従業員はSNSに「労働関係終了(解除)証明」を投稿し、24年の歴史を刻んだ中山工場との別れを惜しんでいる。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)