上汽GM、ヒューマノイドをEV電池ラインに導入 2秒処理で量産工程を担う

中国の自動車メーカー「上汽通用(SAIC-GM)」はこのほど、同社初の人型ロボット(ヒューマノイド)の“新入社員”「能仔1号」を迎えた。同ロボットは中国の人型ロボットユニコーン企業「智元機器人(Agibot)」の車輪式人型ロボット「A2-W」をベースに開発されたもの。既にビュイック「至境(Electra)E7」のEVバッテリー量産ラインに投入され、セル製造の中心となる工程を担っている。

「能仔1号」は、視覚認識と双腕協調機能を備え、固定プログラムに依存しない。対象となるセルを自動識別し、最適な作業経路を自律的に計画する。性能面では、±0.1ミリメートルの高精度位置決めを実現しつつ、1件あたり2秒という高速処理を両立。また、統合型の高効率設計により、設置スペースが従来の15%未満のスペースで済む。さらに、人による活線作業(通電状態での作業)を代替することで、現場の安全リスクを解消している。足回りには車輪式ベースを採用しており、高負荷と安定性を両立し、生産ラインの改造や製品の製造に要するコストの低減にも寄与している。

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今回の導入は、智元機器人、上汽通用、上汽集团金融控股(SAIC Financial Holding)の3社連携によって実現した。これは、人型ロボットが実証実験の域を脱し、製造現場での本格運用フェーズへと移行したことを象徴している。

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現在、稼働する車輪式ロボットに加え、両者は智元機器人の二足歩行型ヒューマノイド「遠征 A2」の導入についても検討を進めており、治具の挿入など複雑な工程への活用も視野に入れている。こうしたエンボディドAIを搭載したロボットの実用化は、世界の新エネルギー車(NEV)用バッテリー製造に新たな自動化ソリューションをもたらすことが期待される。

(36Kr Japan編集部)

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