中国初「累計1億台」自動車メーカー誕生 上海汽車、GM・トヨタに続く世界8社目
中国最大規模の自動車メーカーグループ「上海汽車集団(SAIC)」は5月28日、上海市内で通算1億台目となる車両の引き渡し式を開いた。記念すべき1億台目は、同社の高級EVブランド「智己汽車(IM Motors)」の「LS9 Hyper」。オーナーとなったのは、自動運転スタートアップ「Momenta(モメンタ)」の最高経営責任者(CEO)・曹旭東氏だ。これにより上海汽車は、ゼネラルモーターズ(GM)、フォード、トヨタ、フォルクスワーゲン(VW)、日産自動車、ホンダ、現代自動車に続き、世界で8番目に累計生産1億台を突破した自動車メーカーとなった。
Momenta(モメンタ)は2016年に設立された中国の自動運転企業で、量産車向けの運転支援と完全自動運転(レベル4)の両輪を「データの好循環(フライホイール)」戦略で開発する。2025年9月時点で提携した量産車種は160を超え、メルセデス・ベンツやトヨタ自動車、BMW、比亜迪(BYD)、上海汽車など国内外のメーカーに採用されている。
上海汽車の歩みは、中国自動車工業の歴史そのものと言える。1958年に初の手組み乗用車「鳳凰(フェニックス)」をラインオフし、1983年には「桑塔納(サンタナ)」の現地生産を開始、2001年には初の海外輸出へに乗り出した。2016年には、アリババ集団と共同で世界初の量産コネクテッドカー「栄威(ROEWE)RX5」を投入した。
2025年の年間販売台数は450万台に達し、そのうち自主ブランドが65%を占めるまでに成長した。今年1〜4月の累計販売台数は130万2000台を記録し、4カ月連続で中国自動車メーカーの首位を走る。
そして注目すべきなのは、1億台目の車両がMomentaのCEOに手渡された点だ。今回の「引き渡した人(メーカー)」と「引き渡された車」の組み合わせは、これからの1億台を達成するためのカギは、自動運転をはじめとする「スマート化」にあることを強く物語っている。
(36Kr Japan編集部)