中国、人型ロボットの「ID化」へ 出荷から廃棄まで全工程を追跡
中国ではこのほど、人型ロボットに「身分証(ID)」が付与され、工場出荷から廃棄までフルライフサイクルのトレーサビリティを実現することが可能となった。工業情報化部の人型ロボット・エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)標準化技術委員会が先ごろ、主導して構築した全国初となる人型ロボットライフサイクル管理サービスプラットフォームを発表し、付帯する規格「人型ロボットライフサイクル管理規範」も公表した。
生産ラインでのピッキングや資材運搬、部品組み立てのほか、映画館でのポップコーン販売、商業施設でのパーソナルショッピングなど、人型ロボットは製造やサービスなどさまざまなシーンに浸透しつつある。
標準化技術委員会の謝少鋒主任委員は「産業発展の現状と課題を十分に認識し、ライフサイクル管理の必要性と緊急性を明確にする必要がある」と指摘。人型ロボット産業は「小から大へ」の爆発的な成長期を迎えており、品質管理が追いつかなければ、産業の健全な発展がリスクにさらされるとの見方を示した。
今回発表された規格では、人型ロボットの本体には唯一無二で変更不可、ライフサイクル全体を通じて有効な識別コードを付与しなければならないと明確にした。工業情報化部直属の研究機関、中国電子技術標準化研究院の于秀明副院長によると、この規格は製品の生産、流通、メンテナンス、リサイクルなどライフサイクル全体の管理に関する明確な要求を提示しており、メーカーは全工程の品質管理体制を確立しなければならない。流通段階では、国内で販売、使用される全ての人型ロボットを製品情報システムに登録することが求められる。サービス業者は、重要部品交換時に管理者の許可を得た上で再コード化と再テストを行わなければならない。リサイクルの前には、保存データの完全消去と全ての連携の解除が必須となっている。
多くの地域や企業で規格の実装が進んでいる。AIの20都市協力メカニズムメンバーの北京、武漢、成都、寧波などの都市と主要人型ロボット企業三十数社は、ライフサイクル管理メカニズムの普及・導入を強化することで協力協定を結んだ。
すでに全国の人型ロボット企業100社以上がライフサイクル管理サービスプラットフォームを利用し、200以上の製品モデル、2万8000台以上のロボットへのコード付与が完了している。【新華社北京】
