SHEINが香港上場、株価は横ばい発進 成長鈍化や関税リスクが重荷
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ファストファッション大手SHEIN(シーイン)が9月1日、香港証券取引所に上場した。発行価格は1株48.56香港ドル(約970円)、新規株式公開(IPO)による調達額は約136億香港ドル(約2700億円)。初日の株価は売りが先行し、一時発行価格比で約1割安の43.72香港ドル(約870円)まで下落したが、引けにかけて下げ幅を縮め、終値は0.12%下落の48.50香港ドル(約970円)、時価総額は約2050億香港ドル(約4兆1000億円)となった。
市場の懸念の一つは成長鈍化だ。売上高の伸び率は2023年の41.1%から2024年の20.7%へと鈍化し、2025年には約8%まで低下した。年間売上高は418億5000万ドル(約6兆7000億円)、純利益は前年比38.7%減の約20億ドル(約3200億円)。2026年1〜3月期の売上高は1.1%増の90億5000万ドル(約1兆4500億円)にとどまった。純損失は9900万ドル(約158億円)で、前年同期の3億9500万ドル(約630億円)の黒字から赤字に転落した。
政策環境の変化も低価格・直送モデルを圧迫している。米国が少額輸入貨物への免税措置(デミニミス)を撤廃したことで、SHEINの米国事業は大きな打撃を受けた。欧州連合(EU)も低価格通販の小包に手数料を課し始めている。関税と契約履行コストの上昇に加え、PDDホールディングス(拼多多)の越境EC「Temu」など他社との競争がある。中国のサプライチェーンと小包直送に依存して急成長してきた従来のビジネスモデルは、見直しを迫られている。
SHEINは2008年に設立された。本社をシンガポールに構える。成長鈍化を受け、同社はサードパーティー向けマーケットプレイスや非衣料品への展開を加速させ、ブランド買収で事業領域を広げている。2026年5月には米アパレルブランド「EVERLANE(エバーレーン)」を買収すると発表した。これまでに「MISSGUIDED(ミスガイデッド)」なども買収している。
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*1香港ドル=約20円、1ドル=約160円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)