DeepSeek、評価額12兆円に迫る IPO計画も浮上、150人を一挙採用へ

中国のAIモデル企業「DeepSeek(ディープシーク)」が上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板」への上場を計画している。ロイター通信が伝えた。同社はすでに中信証券(CITIC Securities)を引受先として新規株式公開(IPO)の準備を進めており、早ければ今年中にも上場手続きに入る見通し。ただし、上場指導段階にはまだ入っておらず、具体的な調達規模や上場時期は未定だ。

これまで長期にわたり外部資本の受け入れに慎重だったDeepSeekだが、今年に入り資金調達の動きが加速している。6月にはシリーズAで約510億元(約1兆2000億円)を調達し、調達後の評価額は4000億元(約9兆2000億円)に迫った。7月には500億元(約1兆2000億円)の調達が検討されていると報じられた。投資前の評価額は約5000億元(約12兆円)とされる。

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こうした資本戦略の転換には、AIモデルの研究開発に必要な資金と人材の需要の高まりを反映している。関係者によると、DeepSeekはIPOを通じて調達する資金を計算インフラやモデル開発に充てるほか、人材採用やインセンティブ設計を強化したい考えだ。

中国ではAI人材の獲得競争が激化している。TikTokを運営する字節跳動(バイトダンス)、騰訊控股(テンセント)、小米(シャオミ)などの大手IT企業が高額報酬やストックオプション、要職を提示してAIモデル研究員を引き抜いている。

DeepSeekはこれまで外部資本をほとんど受け入れてこなかったため、従業員向けストックオプションの市場評価の基準がなく、人材競争におけるインセンティブ効果が限定的だった。実際、近年では同社の中核研究員が他社へ流出する事例も出ている。

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こうした課題に対し、DeepSeekは人員拡充も急いでいる。6月に各部門の人員を少なくとも倍増させる方針を示したのに続き、9月にはサーバーサイド開発やエージェント向け弾性コンピューティングなどのエンジニアを対象に、約150人の採用枠を新たに設けた。

同社が4月に公表したAIモデル「DeepSeek-V4」の技術報告書によると、研究・エンジニアリング部門はすでに270人規模に拡大している。現在の従業員数は約300人とされ、今回の採用計画が実現すれば、既存の従業員数の約半分に相当する150人が新たに加わることになる。

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(36Kr Japan編集部)

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