不正会計から6年、中国「Luckin Coffee」に1500億円 アブダビ政府系「ムバダラ」が投資

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系ファンド、ムバダラ・インベストメント(以下、ムバダラ)が9月10日、中国の大手コーヒーチェーン「瑞幸咖啡(luckin coffee、ラッキンコーヒー)」に対して戦略的な少数持分投資を行うと発表した。今回の取引は、ムバダラとラッキンコーヒーの筆頭株主である大鉦資本(Centurium Capital)が共同で実施し、総額は約10億ドル(約1500億円)に上る。

関連文書によると、この取引は主に「Success Cup Limite(株式譲渡や資本重局に関連する特別目的会社)」を通じて、大鉦資本傘下の事業体が保有するラッキンコーヒーの株式を取得する形で実施される。取引完了後、ムバダラはラッキンコーヒーの経済的持分の約9.3%を取得する。また、持株比率が5%を下回らない限り、ラッキンコーヒーの取締役1名を指名する権利も有する。大鉦資本は引き続きラッキンコーヒーに対する経営権を維持する。

ムバダラは現在、約3850億ドル(約59兆円)の資産を運用しており、中東最大級の政府系投資機関として知られている。同機関は、中国の消費市場での長期的な投資機会を引き続き有望視しており、ラッキンコーヒーのデジタル化された運営、店舗規模、商品の開発能力が高く評価された。

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2020年の不正会計問題と米ナスダック上場廃止を経て、ラッキンコーヒーは近年目覚ましい業績回復を果たしている。26年6月30日時点で世界の店舗数は3万6000店を超え、シンガポール、マレーシア、米国などの海外市場にも進出している。26年4~6月期の売上高は前年同期比28%増の約23億ドル(約3500億円)だった。

今回のムバダラの参画は、中国のコーヒー市場で資本構造の再編が進む中で行われた。米スターバックスが25年11月に中国の投資ファンド・博裕資本(Boyu Capital)を新しいパートナーとして迎え、中国での小売事業を共同運営すると発表した。中国のコーヒー市場の競争が激化する中、海外への事業拡大は、大手各社にとって新たな成長の機会を模索する重要な方向性となっている。

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*1ドル=約154円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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