中国で最も価値あるブランド、アップルが首位維持 ファーウェイはトップ10復帰
中国の民間シンクタンク、胡潤研究院がこのほど発表した「2026胡潤中国ブランドランキング」リポートによると、米アップルのブランド価値は前年比18%増の1兆3000億元(約30兆円)となり、最も価値あるブランドの座を維持した。
中国の酒造大手の貴州茅台酒は7000億元(約16兆円)で引き続き2位を占め、中国勢のトップに立ったものの、ブランド価値は前年より12%減少した。ショート動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」は7%増の3000億元(約7兆円)で、順位を一つ上げて3位となり、コミュニケーションアプリ「微信(ウィーチャット)」とともに最も価値ある中国民営ブランドに選ばれた。米電気自動車(EV)大手テスラは13%減の2350億元(約5兆円)で5位。通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は23%増の1000億元(約2兆3000億円)で9位となり、トップ10に返り咲いた。
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胡潤研究院が中国ブランドランキングを発表するのは今回で21回連続となる。25年に初めて中国以外のブランドも対象とし、今年のランキングも引き続き中国消費者にサービスを提供する最も価値あるブランドを全面的に網羅した。今年ランク入りしたブランドは502ブランドを数え、ブランドの発祥地は17カ国に上る。
そのうち、ブランド価値が前年より上昇したのは90ブランド、低下したのは277ブランド、変動がなかったのは88ブランド。新たにランク入りしたのは47ブランド、ランキングから外れたのは50ブランドだった。ランク入りのボーダーラインは20億元(約460億円)、ブランド価値の総額は前年比10%減の8兆元(約180兆円)だった。上位100ブランドのボーダーラインは120億元(約2800億円)、上位200ブランドは55億元(約1300億円)、上位300ブランドは30億元(約690億円)となった。ランク入りしたブランドの55%は物品のブランド、45%はソフトウエアまたはサービスのブランドだった。発祥地が中国のブランドは全体の76%、中国以外は24%を占めた。
ブランド価値の上昇幅が最も大きかったのは米会員制スーパーマーケット「サムズ・クラブ」で、105億元(約2400億円)と3倍に膨らんだ。順位も120位に上昇し、中国市場での会員制スーパーマーケットの力強い増勢を示した。
業界別にみると、人工知能(AI)生成コンテンツ(AIGC)が初めて独立した業界として採用され、8ブランドがランク入りした。そのうち、トップに立ったのはAIチャットボットの「豆包(Doubao)」で、ブランド価値は85億元(約1960億円)だった。家電業界はブランド価値が最も高い業界としての地位を守り、総額は1兆5500億元(約35兆6500億円)で全体の19・4%を占めた。
胡潤研究院の運営母体、胡潤百富のルパート・フーゲワーフ(中国名:胡潤)董事長兼首席調査研究員によると、今年のランキングでブランド価値が大きく伸びたのは主にAIGCとハイエンド携帯電話、ソーシャルコンテンツプラットフォーム、文化・観光業界に集中した。
都市別にみると、上海はランク入りしたブランドの数が138ブランド、ブランド価値の総額が2兆9000億元(約66兆7000億円)に上り、引き続き中国の「ブランドの都」となった。上海の強みの源は、国際ブランドの集積と本土ブランドの成長による「二輪駆動」にあるとみられる。
中国ブランドのグローバル化は加速しており、「抖音(ドウイン)」を展開する北京抖音信息服務(字節跳動、バイトダンス)や電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)、ファーウェイなどのブランドでは海外売上高が増え続けている。【新華社北京】