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アートトイの企画・販売を手掛ける中国の「POP MART(泡泡瑪特、ポップマート)」は3月28日、2021年通期の決算を発表した。売上高は前年比78.7%増の44億9000万元(約860億円)、調整後の純利益は69.6%増の10億200万元(約190億円)だった。
売上高成長率は、18年が225.49%、19年が227.19%と順調に伸びていたが、20年は49.31%に落ち込んでいた。21年は78.67%とやや回復した。一方、売上高総利益率(粗利益率)は20年の63.4%から61.43%に下落した。製品の品質向上と原材料費の高騰などが響いたとみられる。
POP MARTの販売チャネルは多様で、実店舗や自動販売機といったオフラインでの小売販売のほか、オンライン販売、卸売などがある。21年は、初めてオンライン販売での売上高が実店舗を上回った。
株式取引時間中に開示された決算の内容を受け、28日の株価は一時10%超下落し、30香港ドル(約467円)を割り込んだ。その後、31香港ドル(約482円)で取引を終え、時価総額は434億6000万香港ドル(約6760億円)となった。
POP MARTは今年、海外市場における販売チャネル拡大に力を入れる方針だという。同社は現在、日本、韓国、米国、カナダ、英国、シンガポールなど、23の国と地域で事業を展開している。
(36Kr Japan編集部)
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