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中国発のファストファッション大手「SHEIN」は1月31日のプレスリリースで、同社の中南米事業「SHEIN Latin America」の会長として、ソフトバンクグループ(SBG)の前副社長、マルセロ・クラウレ氏を迎えると発表した。
クラウレ氏は、SHEINの中南米戦略および中南米のステークホルダーとの関係構築を担当する。また、中南米事業の監査役会の設立を主導し、会長として現地の専門知識を提供するという。さらに、同氏がSHEINに1億ドル(約129億円)を出資することも明らかにされた。
クラウレ氏は、中南米の成長分野に特化した投資会社「Claure Group」の創業者兼最高経営責任者(CEO)を務めている。同氏はかつて、SBG傘下の米通信事業者「Sprint」(米「T-Mobile」と合併済み)のCEOや、米シェアオフィス大手「WeWork」の会長などを歴任した。
SHEINの許仰天(クリス・シュー)創業者兼CEOは「当社の中南米事業が急成長期を迎える中、クラウレ氏が加わってくれることに感激している」とした上で、「クラウレ氏は企業家としても経営幹部としても高い実績を上げてきた。グローバルブランドの成長や信頼関係の構築に関する深い経験で、当社の中南米事業が拡大するのを後押ししてくれるだろう」と述べた。
SHEINは現在、中南米市場での影響力を高め続けている。米調査会社「Data.ai」によると、SHEINは23年1月(2〜31日)、ブラジルのショッピングアプリのダウンロード数ランキング(Android端末・iOS端末)で1位となった。シンガポールに拠点を置く「Shopee」や、アルゼンチンに拠点を置く「Mercado Libre」を抑えた。また、メキシコでのダウンロード数ランキングでもMercado Libreと首位を争っている。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ブラジル市場はSHEINの流通取引総額(GMV)の4%を支えているという。
*2023年2月2日のレート(1ドル=約129円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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