TikTok禁止危機のバイトダンス、米国で新SNS「Lemon8」を仕込み中

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TikTok禁止危機のバイトダンス、米国で新SNS「Lemon8」を仕込み中

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中国テック大手バイトダンスが手掛けているTikTokは、米国で利用禁止となる危機に瀕している。評価額が下がり、投資家からの信頼も揺らぐ中、同社は新アプリ「Lemon8」でかつてのTikTokの成功を再現しようと試みているようだ。

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「TikTokの親会社バイトダンスは、新プラットフォームLemon8の立ち上げクリエイターとして、米国での正式リリースに先立ってあなたをご招待いたします!(ByteDance, the parent company of TikTok, invites you to become a launching creator on their new Lemon8 platform before it officially rolls out in the United States!)」。これはバイトダンスがマーケティングを委託する企業が3月、Lemon8のクリエイター候補者に送信したメッセージの一つだ。

インフルエンサーマーケティングを手がける米企業「Captiv8」はLemon8について、PinterestとInstagramをかけ合わせたようなアプリだと形容しており、TikTokに比べ、写真やテキストに重きを置いたものだとしている。コンテンツは商品購入につなげることを念頭に、おすすめ商品やその活用のヒントなどを紹介するものだ。まずはファッションや、健康食品、ヘルスケアなどのカテゴリーを重点的に扱っていくという。

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Lemon8は米国では2月にひっそりと立ち上げられた。バイトダンスはユーザーを増やすため、5月から世界中でマーケティング活動を展開する計画だという。ロイターの昨年の報道によると、バイトダンスのプロダクト・戦略事業のシニアバイスプレジデントで、過去にTikTokのCEOも務めたAlex Zhu氏がLemon8を統括するという。Lemon8の前身は20年初めにまず日本でリリースされた「Sharee(後にLemon8に改名)」で、22年3月に日本で累計ダウンロード数100万を突破。その後、東南アジア市場に進出した。シンガポールやインドネシアなどへサービスを拡張させ、22年には世界中の月間アクティブユーザーが500 万人に達している。

さらに、バイトダンスは中国国外向けの動画編集アプリ「CapCut」も運営しているが、CapCutはGoogleおよびApple双方のアプリストアで最も人気のある無料アプリの一つとなっている。

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Lemon8 はクリエイターに立ち上げパートナーになってもらうべく、報酬以外にもさまざまなインセンティブを提供している。「見つける(Discover)」や「注目の新人(Rising Stars)」などのページで取り上げられたり、TikTokでコンテンツ販売が可能になったりするという。

最新情報によると、Lemon8は3月最終週に米国のApp Storeでアプリダウンロード数で上位10位圏内に入った。しかし、Lemon8は今後も急拡大すれば、TikTokと同じように米国で禁止されるおそれもあるだろう。

(翻訳・山下にか)

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