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【新華社北京12月17日】中国の企業向けオンラインサービス「天九老板雲」はこのほど、「2021中国イノベーション・起業エコシステム発展青書」を発表し、今年の新規ユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場企業、1ドル=約114円)数は11月11日時点で91社と、昨年の59社より54%多いことを明らかにした。イノベーション産業は今年、数量も資金もプラス成長を実現し、イノベーション企業数も2015年以来初めて増加に転じ、転換点を迎えている。
9月時点で、中国のイノベーション産業のエクイティ投資取引件数は4683件、取引額は9522億元(1元=約18円)となり、ともに昨年の4367件、8145億1400万元を上回った。第4四半期(10~12月)の実績も加えると、21年通年では件数と金額ともに昨年を約25%上回る見通し。
青書によると、イノベーション企業は主に北京市、上海市、広東省、浙江省に分布しており、うち北京が最多を誇る。北京証券取引所の設立により、今後は北京に集中する動きが一層鮮明になるとみられる。
業種別では、主に企業向けサービス、医療・ヘルスケア、先進的製造業、電子商取引(EC)などに集中していることが分かった。中国では多くの業界が技術面で世界の最前線に立ちつつあり、第5世代移動通信システム(5G)や人工知能(AI)応用、ハードウエア製造などのテクノロジー分野で一定の優位性を備えると同時に、破壊的イノベーション力を持つ企業も続々と誕生している。特にインターネットサービス分野では、世界的競争力を誇る中国企業も少なくない。
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