中国配車サービス最大手「滴滴出行（DiDi Chuxing）のリストラが始まった。同社のオンライン配車サービス、シェアサイクルおよび貨物輸送の各部門リーダーが、人員整理の通知を受けていたことが分かった。

なお、国際部門には影響がなく、人材募集が続いているという。晚点LatePostが報じた。

業界関係者は、同社の国内事業は規制によりユーザーの新規登録ができず、シェアが低下しているものの、海外市場にはまだ可能性があるとの見方を示す。人員削減の比率は部門ごとに異なるが、全体で約20%となる。職能別部門と営業部門はともに20％の人員削減が求められる。

2022年1月時点で、同社の1日の平均利用数は約2000万件で、目論見書に記載された2500万件より20％減少している。同社の2月15日時点の時価総額は206億4000万ドル（約2兆3870億円）で、2016年の資金調達時の評価額と同等の水準となっている。従業員の持つ自社株の価値も上場後の最高値より約75%減少した。

（36Kr Japan編集部）

中国ネット配車最大手「滴滴」、21年7～9月に減速　香港上場を推進