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【新華社上海2月24日】中国上海市のeVTOL(イーブイトール、電動垂直離着陸機)メーカー、上海峰飛航空科技は17日、自動操縦の有人eVTOL機「V1500M盛世竜」が遷移飛行に成功したと発表した。研究開発を進める上で大きな進展となる。
遷移飛行とは、垂直離着陸を行うホバリングモードから水平飛行を行う固定翼モードに切り替えることを指し、eVTOL機の開発工程における最大の難関とされる。
同機は、垂直離着陸が可能な固定翼機。機体上部に八つの回転翼を搭載しており、垂直離着陸時に揚力を発生させる。高度150メートル、対気速度160~180キロに達すると、固定翼が十分な揚力を発生し、機体上部の回転翼が回転を停止、固定される。すると、機体が固定翼での巡航モードになり、後部のプロペラで機体を前進させるという仕組みを持つ。これにより、巡航時のエネルギー消費量の大幅削減、航続距離の延長、騒音の低減を実現、快適で楽しい空の旅を可能にする。
「V1500M盛世竜」は同社初の有人機で、最大離陸重量は1500キロ、定員は4人、巡航速度は時速200キロ、充電1回当たりの最大航続距離は250キロとなっている。
同社では現在、各種試験のほか、世界各国での耐空証明取得に向けた活動を続けている。(記者/李栄)
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