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中国コーヒーチェーン大手「瑞幸咖啡(luckin coffee)」の創業者で元会長の陸正耀氏が、再び起業の道を歩み始めた。地方市場を中心とする新たなコーヒーチェーン「庫迪咖啡(Cotti Coffee)」を設立し、「3年で1万店」の展開を目標に掲げ、業界の注目を集めている。
庫迪咖啡は今年4月、重慶市に2000店舗目をオープンした。1号店をオープンしたのは昨年の10月。中国国内249都市に2000店舗を展開するまでに要した時間は、わずか半年間だった。
陸氏は瑞幸咖啡を創業1年半で上場に導いたが、20年4月に粉飾決算が発覚し、会長退任に追い込まれた。そして現在、同氏が新たに立ち上げた庫迪咖啡は、明らかに瑞幸咖啡を競争相手として事業を展開している。
瑞幸咖啡が急成長した当時と同様、庫迪咖啡も多額の資金を投じ、急激な店舗展開を進めている。しかも、瑞幸咖啡の既存店舗の近隣、100~200メートル圏内への大量出店を強行しているという。
顧客の流れを奪う戦略も着々と進めている。ドリンクの通常価格は瑞幸咖啡と同等の11〜14元(約216〜275円)だが、今年2月6日から3月31日にかけては「100都市1000店感謝祭」と銘打ったキャンペーンを開催し、コーヒー1杯を8.8元(約173円)という低価格で提供。4月にも、ドリンク1杯の価格を8.8元または9.9元(約195円)とする2種類のクーポンを発売した。
ライバルの瑞幸咖啡は、3月31日時点で9531店を展開し、スターバックスを抜いて中国最大のコーヒーチェーンとなった。同社は年内に1万店を達成する見込みだという。
*2023年5月25日のレート(1元=約19.7円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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