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中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)の創業者である劉強東(Richard Liu)氏はこのほど、高級レジャー船事業への参入を発表した。同氏はプライベートブランド「Sea Expandary(シー・エクスパンダリー)」を立ち上げ、小売事業「京東零售(JD Retail)」に次ぐ“第2の事業”と位置づけられる。投資規模は50億元(約1200億円)にのぼる。
欧米ブランドが強固なシェアを誇る高級レジャー船市場において、同社はAI技術や再生可能エネルギーを搭載した「スマート船」という新たな価値で勝負を挑む。
AIと再エネで海を拓く

シー・エクスパンダリーは、世界最高級のスマートレジャー船として展開し、バッテリーを主動力に、太陽光発電や小型風力発電も補助的に用いる。人工知能(AI)やロボット技術を融合させた環境配慮型の設計と高度なスマート機能を特長とし、主なターゲットを欧米市場に定める。劉氏によると、すでに全長72メートルの双胴船(カタマラン)5隻を受注し、価格は平均で約6000万ユーロ(約110億円)だという。
すでに広東省深圳市・珠海市などと戦略的協力協議書を締結し、粤港澳大湾区(広東省7都市・香港・マカオを含むグレーターベイエリア、GBA)を拠点にサプライチェーンを構築する。深圳市に中国本社を設立し、埠頭および関連施設の建設・運営に参画するほか、珠海に大型ヨットの製造拠点を建設する。GBAには研究開発イノベーションセンター、保税区内メンテナンスセンター、運営サービスセンターを設置する。
「1万2000隻 vs 1300万隻」巨大市場を狙う
劉氏は、中国の高級レジャー船保有台数は1万2000隻にとどまり、米国の1300万隻と比べて大きな伸びしろがあると指摘した。中国の高級レジャー船製造は、主要部品を輸入に大きく依存し、産業基盤も小規模で分散しているなどの課題を抱えているが、シー・エクスパンダリーへの長期的な投資を通じて中国本土のサプライチェーンの成長を促し、高級レジャー船製造分野での逆転を目指すという。
*1元=約23円、1ユーロ=約182円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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