「何を食べたか」をAIが記憶ーーカロリー認識精度90%超のスマートネックレス「Odyss」
AIを活用した次世代ヘルスケア・ウェアラブルデバイス企業「OdyssLife(Odyss)」がこのほど、複数ラウンドにわたる資金調達を完了した。調達した総額は2億元(約46億円)に達し、各ラウンドは紅杉中国(Hongshan、旧セコイア・チャイナ)とMonolithがそれぞれ主導した。資金は研究開発の加速、グローバルマーケティング、チーム拡充に充てられる予定だ。
Odyssは2025年6月に設立されたスタートアップだ。創業者兼CEOの潘宇扬氏はテック大手のファーウェイ(華為技術)とバイトダンス(字節跳動)での中核的な業務経験を持ち、特にHarmonyOS(鴻蒙OS)のプロダクトデザイン分野で実績を積んできた。
同社が最初に投入したのは、食事・健康モニタリングに特化した世界初のAlways-On型スマートネックレス「Odyss N1」だ。スマートバンドには視覚センサーがなく、医療機器は利用ハードルが高い——N1はこうした既存デバイスの限界を克服するために開発された。
軽量で首から俯瞰する視点を活かし、視覚を主軸に音声と動作を組み合わせた三モーダル知覚システムを構築。小型AIモデルの事前学習と大型AIモデルのファインチューニング、および低消費電力の視覚センサーモジュールを組み合わせることで、従来のウェアラブルデバイスが苦手としてきた食事データの精密な取得を実現した。食品の種類・量・調理方法を高精度で識別し、一般的な西洋料理のカロリー推定精度は90%を超えるという。また、ユーザーごとにパーソナライズされた健康改善アドバイスも提供できる。
ビジネスモデルは「ハードウェア+サブスクリプション」を採用。最初のターゲット層はバイオハッカー、テック・金融系プロフェッショナル、フィットネス愛好家など。2025年4月に北米でKOLテストを開始し、6月にクラウドファンディングプラットフォームへの出品、8〜9月に独自のECサイトでの正式出荷を予定する。さらにグローバル展開では、2年以内に中国本土、日本、欧州への事業拡大を目指す方針だという。
(36Kr Japan編集部)