「頭・手・目」を1ミリ秒同期 中国新興、エンボディドAI向けデータで大型調達

エンボディドAI(フィジカルAI)向けのデータ基盤を手がける中国スタートアップ「簡智機器人(GenRobot.AI)」はこのほど、連続する複数のラウンドで総額数億元(数十億円超)を調達した。アントグループ(螞蟻集団)、滴滴出行(DiDi Chuxing)、徳聯資本(Delian Capital)がそれぞれ主導し、順為資本(Shunwei Capital) 、BV百度風投(Baidu Venture) なども参加した。

簡智機器人は2025年5月に設立。ロボット本体を製造せず、業界全体に向けてデータソリューションを提供している。創業者兼CEOの陳建興氏は、元Momentaアルゴリズム部門のシニアディレクターで、自動運転分野の技術専門家だ。

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簡智機器人は、作業の邪魔にならないウェアラブルデータ収集デバイス「GenDAS」を自社開発した。同製品は一人称視点の視角デバイス「DAS Ego」、人の指を模した双指「DAS Fingers」、人の動きを真似たグリッパー「DAS Gripper」という3つのハードウエアで構成され、業界で初めて「頭部+手部」から全身までをカバーする高精度データ収集製品シリーズとなっている。累計受注台数はすでに1万台を突破した。これに対応するデータ生産ライン「GenADP」は、データ収集から2時間後には高品質の加工済みデータを出力できる。

アルゴリズム面では、エンドツーエンドのアーキテクチャ「Data Foundation Model(DFM)」を独自で開発し、データの収集、処理、真値検証までをカバーする閉ループのシステムを構築した。自社開発の通信ソリューションにより、カメラのシャッターと露光を精密に制御することで、簡智機器人は1ミリ秒級の時間同期を実現できるとしている。これにより、頭、手、目の時間的な同期をほぼ完全に近づけ、手作業と実環境との高い一致性を実現するという。

簡智機器人の製品

簡智機器人は現在、家庭や工場、商業施設、物流、実験室、医療など1万カ所以上の実環境をカバーしている。蓄積した実環境データは累計100万時間を超え、人間の日常的な実作業スキル2000項目以上に及ぶ。このうち、「DAS Ego+DAS Fingers」による頭部・手部が連動した高精度データは、月間の収集能力が業界に先駆けて10万時間を突破した。

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(36Kr Japan編集部)

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