DJI出身者、AIでテニスを刷新 球出しロボが「練習相手」に
中国発のスポーツテック「一思智能(AceiiLab)」はこのほど、テニスロボット「AceiiLab A1」の本格出荷を開始したと発表した。これに先立ち、同社はエンジェルラウンドで零以資本(Lingyi Capital)、変量資本(Var Capital)、海益資本(Haize Capital)から1000万元(約2億3000万円)超を調達。資金は製品開発や改良、市場開拓などに充てられる。
一思智能は2024年末の設立。AIを活用したテニス練習支援に注力し、ハードウエア、ソフトウエア、練習データ、AIコーチ、スポーツサービスを一体化したスマート練習エコシステムの構築を目指している。創業者の劉礼謙氏はドローン大手の大疆創新(DJI)と美的集団(Midea Group)傘下のロボットメーカー「KUKA(クーカ)」に勤務し、ロボットの研究開発に十数年従事してきた。
AceiiLab A1は従来の固定式球出し機とは異なり、移動しながら球出しを行う。自社開発のステレオビジョンシステムでボールや人、軌道を認識し、最高5m/sで自律的に移動する。打ち出し位置とペースを動的に調整でき、実際のラリーを模擬し、練習効果を高める。球出し位置やタイミングを動的に調整することで、実際のラリーに近い練習環境を再現し、練習効率を高める。また、同じ側から複数地点への球出しや練習モードの自動切り替えに対応し、折り畳み式で収納や持ち運びにも便利だ。
練習カリキュラム、球筋設定、データ分析などの機能を提供する専用アプリも開発している。今後は、ショット速度や落下地点、回転量などのデータを基に、ユーザーごとに最適化した練習プランを生成する方針だ。
AceiiLab A1はクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で累計82万ドル(約1億3000万円)超を調達し、海外向けの量産出荷も開始した。今後は中国国内のネット通販でも販売を開始する予定で、次世代製品の研究開発も進めている。
*1元=約23円、1ドル=約157円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)