力制御0.02ニュートン、能動冷却関節も 中国「LumiBot」、ロボットハンドで存在感
ロボットハンドや視触覚センサーなど精密操作ソリューションを提供する中国企業「拾玥科技(LumiBot)」はこのほど、エンジェルラウンドで数千万元(数億~十数億円)を調達した。調達した資金は、製品開発、小規模量産ラインの整備、精密操作データの収集、人工知能(AI)モデルの研究開発などに充てられる。
拾玥科技は2025年初めに設立。工業生産や精密組み立てなどに使うロボットの高度な操作技術に注力する。現在は、多指ロボットハンド、視触覚センサー、精密操作AIモデル、小型モーターモジュールの4つの製品ラインを展開している。
うち、独自開発の指型視触覚センサー「Lumi-Tac」は、小型カメラでゲル素材の変形を捉え、力や表面の質感、滑りなどを検知する。空間分解能は10マイクロメートル、力制御の精度は0.02ニュートンに達する。

もう一つの主力製品である小型モーターモジュール「Lumi-Mod」は、能動冷却機構を採用することで関節部の温度を50度以上低減し、無負荷での連続稼働寿命を5000時間以上に伸ばした。拾玥科技は、能動冷却に対応した多指ロボットハンド向け機械関節として世界初だとしており、工場などで24時間連続稼働する際の課題解消につながるとみている。
拾玥科技はすでに11自由度の多指ロボットハンドを小規模量産しており、6月から販売を開始した。今年の出荷台数は100~200セット、売上高は2000万~3000万元(約4億6000万~6億9000万円)を見込む。高級市場向けの23自由度フラッグシップ製品も年内に順次投入する予定だ。
事業展開では、産業オートメーションと人型ロボット(ヒューマノイド)の両市場を同時に開拓している。すでに大手産業顧客から100万元(約2300万円)規模の受注を獲得しており、塗装や精密組み立てなどへの多指ロボットハンドの導入を進めている。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)