中国HORWIN、400V電動バイク投入 急速充電で高級市場狙う
電動バイクブランド「HORWIN(号外)」を展開する中国メーカー「浩万新能源科技」はこのほど、高性能電動スクーター「Senmenti One」を発売し、納車を開始したと発表した。価格は9万9800元(約230万円)から。
新モデルは、同社が独自開発した世界初の400ボルト(V)高電圧「三電(バッテリー・モーター・制御系)」一体型プラットフォームを採用する。時速100キロメートル(km)に達するまでの加速は3.3秒、最高速度は時速200km。容量16.9キロワット時(kWh)の三元系リチウムイオン電池を搭載し、中国の航続距離試験基準CLTCでの総合航続距離は300kmとしている。また中国規格と欧州規格の乗用車向けDC急速充電にも対応する。実測では、約10分の急速充電で100km分の航続距離を追加できるという。最大3キロワット(kW)の外部給電にも対応する。

現在主流の電動バイクでは72V前後の低電圧システムが多く採用されているが、400Vの高電圧化によって充電効率を大幅に高められるほか、高速走行時の発熱や性能低下も抑えられる。Senmenti Oneは、三電を高度に統合した「IM一体型スマートシャーシ・アーキテクチャ」を採用し、エネルギー利用効率を高めるとともに、車両全体の出力性能や熱管理も最適化した。

動力系では、水冷式の永久磁石同期モーターを車体中央部に搭載する。定格出力は35kW、最高出力は74kWで、後輪での最大トルクは894ニュートンメートル(N・m)。シャーシには日本のカヤバ株式会社製の前後調整式サスペンションを採用し、合わせてドイツの自動車部品メーカー、ボッシュ 製アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、トラクションコントロールシステム(TCS)、クルーズコントロール、坂道での停車保持機能、急な下り坂での速度抑制機能なども備える。
スマート機能では、7インチのフルカラーTFTディスプレーを搭載し、OTAアップデートやスマートフォンアプリとの連携に対応。最大3kWの外部給電機能により、キャンプや屋外での仕事などで電源として利用することもできる。
Senmenti Oneは、高級クロスオーバータイプの電動ADVスクーターと位置付けられている。9万9800元という最低価格は、中国製バイクとしては最高価格帯に迫る一方、同クラスの輸入高性能電動バイクと比べれば価格面で大きな優位性がある。HORWINは、優れた高電圧プラットフォームやアクティブセーフティー機能を武器に、これまで輸入ブランドが中心だった高級電動バイク市場への参入を狙う。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)