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インターネットに載せられた不正確な医療知識が人々をミスリードすることがよくある。それが原因で、軽症から重症へ発展してしまうケースも存在する。このような背景のもと、中国ではオンライン診療プラットフォームが次から次へと誕生した。現在、「丁香医生(DXY.COM)」、「春雨医生(chunyuyisheng.com)」、「平安好医生(Ping An Good Doctor)」などのプラットフォームがあり、患者に1対1の専門医療コンサルティングサービスを提供している。
米国デジタル製薬会社「Ro」はオンライン診療に加え、新しいビジネスとしてオンライン医療ガイダンスを始めた。これはいわばオンライン版の医療情報百科事典である。
同ガイダンスの内容の30%は医師が執筆し、そうでないものも100%医師による監修がなされている。項目はそれぞれ決まった医師がレビューし、登録した担当医師が毎年少なくとも1回再レビューと更新を行う。記事の最後には査読付き医学ジャーナルなど、情報の出所のリンクが掲載される。同ガイダンスは体調別でかかった病気が何なのか、どのような症状が現れるか、どんな治療や投薬が必要なのかを説明している。
その内容が簡潔かつ正確であるため、多くの読者を集めている。今年中に読者数が3000万になる見込みであり、25%が女性だという。ユーザーは特定の状況、例えば糖尿病や脱毛などを検索することが可能で、また、「有効に骨密度を増やす方法」や「どのように淋病を検査するのか」等の特集記事を検索することもできる。
専門性を保つために、同ガイダンスは文章の最後でRo社の商品の販促を行わないようにし、推薦する薬品だけをリストアップしている。また、ユーザーの信頼感向上のために、ウェブページに広告のリンクもバナーもついていない。
Ro社の創業者Zachariah Reitano氏によると、同ガイダンスは信頼関係の構築のための大きな投資であり、明確なリターンは設定されていないが、患者に専門的な医療健康教育を行うことは長期的によい効果が期待できるという。
Ro社は、昨年時価総額が5億ドル(約550億円)と評価された。Ro社はオンライン診療コンサルティングプラットフォームを構築し、ユーザーは15ドル(約1650円)でオンライン診療サービスと薬品の処方を受けられる。薬は同社の全米50の州に広がる薬局からユーザーに郵送される。これまで、同社は自社製薬ブランド「Roman for men’s health」、「Rory for women’s health」および「Zero for smoking Stop」のために、1.76億ドル(約194億円)の資金を調達した。
今後の2四半期において、Ro社は10種類の商品を発売する予定であり、その内訳は主に女性ユーザー向けRoryシリーズの商品だという。同社は最近ファイザーと独占契約を締結し、伊ローマの顧客に医薬品を提供するようになっている。また、同社は米国全ての州でライセンスを取得済のため、ダイエット治療に関する診断、処方および全米における医薬品サービスを提供することができる。
Ro社と同様のビジネスモデルで競合している企業は「Hims&Hers」、「NURX」および「PillClub」などがあり、いずれもインターネットを利用した診療とオフラインでの医薬品販売により物理的な受診難の問題を解決しようとしている。
(翻訳:小六)
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