テンセントQQとTikTokが「AIダンスバトル」機能をリリース
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破竹の勢いで拡大を続けるモバイルアプリは、人々の娯楽形態を大きく変えてきた。これまではカラオケやダンス、UFOキャッチャーのためにわざわざ出かけていたのが、今や片手に収まるスマホの中ですべて完結するようになり、誰も誘わなくても存分に楽しめるようになった。
先日、テンセントのモバイルQQとショートムービーアプリのTikTokが「高性能ダンスルーム」と「ダンスバトルマシン」というダンスバトル機能を相次いでリリースした。両社の宣伝ムービーを開くと、なんとも楽しそうに踊っている様子をみていると、自分まで体が動き出す。様々なダンススタイルをアンロックすると、更なるボーナスやランキング順位がもらえるということである。TikTokのダンスバトル機能についてはすでに記事で紹介しているので、今回はQQの高性能ダンスルームを詳しく見てみたいと思う。
このダンスルームを使用するにはまず、モバイルQQアプリのトップページを開き、右上にある「+」のボタンをタップしてから表示されたメニューの中のカメラを選択する。カメラ画面の左側にある女の子のマークをタップして表示されるフィルターの一番右側に高性能ダンスルームがある。QQのダンスバトル機能を開くのに必要なタップ数は、TikTokに比べてずっと多い印象だ。
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QQのダンスバトル機能を使った感覚は、以前に「QQ厘米秀」機能の使い方を模索したのを彷彿とさせる。このQQの機能は共通の入り口があるわけではなく、検索するか友人からの招待コードをもらってはじめて使用することができた。とはいえこの機能もリリースから2年近く経っており、ユーザーも今や2億人に上っている。
TikTokとQQのユーザーはどちらも若年層に集中しているが、TikTokが新しいアプリなのに対してQQの運営は10年を超えており、この点がアプリの違いを生んでいると思われる。QQの機能とユーザー層はより複雑かつ多元化しており、このため「パラレルワールド」やサークルなどにより異なるユーザーのニーズを満たすようになったのである。
では、QQの高性能ダンスルームはどのようにプレイするのだろうか。全体的な操作はTikTokのダンスバトル機能とあまり変わらない。今のところQQでは4種類の曲が用意されており、曲を選択してから簡単な動作認識を行えば、すぐにアドレナリン全開で踊ることができるようになっている。
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画面上の表示にあわせて同じ動作をするだけで、システムが動作の精度により「great」、「good」、「miss」などの判定を出し、曲の終了後には点数が表示される。
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録画が終わってからも、自分のダンスバトルのムービーを見返したり編集を行ったりできる。ちなみに、TikTokのダンスバトルにはこの編集機能はないようだ。編集が終わったムービーはローカルに保存できるだけでなく、ほかのユーザーと共有することも可能である。
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TikTokのダンスバトル機能の技術については、今日頭条AI Labの自社開発した「人体キーポイント測定技術」を応用しているということだ。この技術により画像に含まれている人体の各キーポイントを測定し、ユーザーの姿勢と目標とする姿勢がどれほど一致しているかを正確に判断することが可能になった。
対して、QQの高性能ダンスルームで使用されているのは、テンセントAI Labビジュアルセンターが提供する「身体動作トラッキング」技術だ。テンセントQQによれば、今回初めてこの機能がモバイル端末に応用されたということである。
QQでダンスバトル機能を使用するとき、ユーザーはまず指示に従って特定の姿勢をとる必要がある。この時、AIはユーザーの身体にバーチャルのマーカーを付ける。そしてダンスの最中、AIが身体上の22のマーカーに対してリアルタイムの高精度測定を行ってユーザーの現在の動作を計算し、システムに組み込まれた動作と比較を行った結果、点数がはじき出されるというわけだ。
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テンセントQQによれば、このAI Labの技術はネットワーク構造の最適化や教師-生徒の訓練など様々な方法により計算が大幅に簡略化された結果、高性能でありながら1人でも複数の場合でもリアルタイムで正しい判定が出せるようになったということだ。
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さらに、この「高性能ダンスルーム」機能においてアメリカのクアルコム社と初めてAI分野での提携が実現したということである。クアルコム社のSNPE(Snapdragon Neural Processing Engine)SDKを導入したことで、クラウド上でAIネットワークを使うことなく、スマホ上でそのままQQ高性能ダンスルームを使用することが可能になった。
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QQとTikTokの両社は相次いでAIダンスバトル機能をリリースし、それぞれが人体キーポイント測定技術と身体動作トラッキング技術を初めて応用したと語っているが、実際両社のアプリには多くの相違点がある。どちらのアプリがよりハマるか、それはぜひご自分で確かめてみなさい。