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米調査会社Sensor Towerのデータによると2020年上半期、App StoreとGoogle Playにおけるモバイルアプリの売上高は、前年同期比23%増の501億ドル(約5兆3900億円)となった。
このうち、App Storeは全世界で328億ドル(約3兆5300億円)の売上高を獲得し、前年同期比24.7%増だったのに対し、Google Playの総売上高は前年同期比21%増の173億ドル(約1兆8600億円)で、App Storeの約半分にとどまった。
しかしダウンロード数をみると、上半期に全世界のユーザーがGoogle Playから新しいアプリをダウンロードした数はApp Storeの約3倍となった。新しいアプリのダウンロード数は、App Storeでは前年同期比22.8%増の183億回、Google Playでは同27.3%増の532億回となった。
各種アプリの中で、最も輝いたのはゲームアプリだ。
2020年上半期、全世界のモバイルゲームの売上高は前年同期比21.2%増となり、App StoreとGoogle Play合わせて366億ドル(約3兆9300億円)を記録し、アプリ全体の3分の2を超えた。売上高ランキング1位、2位はテンセントのバトルロイヤルゲーム「PUBG Mobile」とチームストラテジーゲーム「王者栄耀(Honor of Kings)」が占め、全世界で20億ドル(約2200億円)を超える売上高を達成し、今年上半期に最も稼いだゲームとなった。
また、全世界のモバイルゲームのダウンロード数も増加傾向にあり、App StoreとGoogle Playを合わせたゲームアプリのダウンロード数は前年同期比42.5%増の285億回に達した。ダウンロード数においてもPUBG Mobileが1位となった。
米アプリ分析会社App Annieが5月末に発表した「2020年ゲーム業界動向予測」によると、App StoreとGoogle Play合わせてゲームアプリは全体ダウンロード数の40%程度しか占めていないが、売上高では約70%を占めている。新型コロナウイルスの感染が拡大した時期には、モバイルゲームのダウンロード数が過去最高を記録し、週当たり12億回に達した。
注目すべきはゲーム以外のアプリの中で、テンセントの動画配信プラットフォーム「テンセントビデオ(騰訊視頻)」の全世界売上高がNetflixを上回り、第4位となったことだ。またバイドゥ傘下の動画配信プラットフォーム「愛奇芸(iQiyi)」は第7位に入った。愛奇芸の決算報告によると、第1四半期の売上高は前年同期比9%増の79億元(約1200億円)だが、純損失は前年同期の18億元(約270億円)から29億元(約440億円)にまで拡大している。
ショート動画アプリTikTokは、ゲーム以外のアプリで第3位に入り、上半期の全世界売上高は4億2100万ドル(約450億円)となった。TikTok(中国国内版の「抖音(Douyin)」を含む)は今年初めにアプリのダウンロード数の最高記録を塗り替え、現在までに全世界で20億回以上ダウンロードされている。今年上半期の総ダウンロード数はFacebookやInstagramを上回り、ゲーム以外のアプリではトップとなった。
(翻訳・普洱)
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