チケットプラットフォーム「摩天輪票務」が、Cラウンドで6000万ドルの資金を調達、 TPGがリードインベスターを務める
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36Krの取材によると、エンターテイメントチケットプラットフォームの摩天輪演出票務網(以下「摩天輪票務」)は、Cラウンドにおいて6000万ドルの融資を完了した。今回の融資はTPG(徳太投資)がリードインベスターを、高瓴資本(Hillhouse Capital)がコインベスターを務め、元々のスポンサーであるDCM・経緯中国(Matrix Partners China)・藍湖資本(Blue Lake Capital)・啓明創投(Qiming Venture Partners)・南山資本(Nanshan Capital)等も今回の融資に参加し、光源資本(Lighthouse Capital)と沖盈資本(Chongying Capital)は共同で財務顧問を務めた。
2016年以来、摩天輪票務はすでに5度の資金調達を成功しており、同社が公表したデータによると、市場シェアは55%に達している。今回の融資完了後、同社は調達した資金によりグループ拡大を継続させ、製品システムとユーザーエクスペリエンスをさらに最適化させるだろう。

摩天輪票務は2015年7月に設立され、ユーザーへの「大量の割引チケット」提供という位置付けで、産業の川上分野と川下分野の仲介により形成された二次チケットプラットフォームをビジネスモデルとしている。具体的には以下の3つの側面から分析できる。
1. 主催者側・各レベルのチケット販売企業・個人で余らせているチケット等のリソースをプラットフォームに集め、オンライン・オフラインを連携させて、チケット販売企業の伝統的なオフライン販売の低効率方式を改め、二次チケット市場における情報の非対称性の問題を解決。
2. 「オムニチャネルチケット提供・低価格優先」テクノロジーは、消費者が自動的に最低価格の入場券を選別できるプログラムで消費者の購買効率を向上。
3. ビッグデータ分析と機械学習の手段により、市場のニーズに基づき業者が柔軟に価格設定し、集客率を向上させられるようにサポート。
この他で特筆に値するのは、ユーザーの座席選択体験を向上させるために、摩天輪はすでにVRテクノロジーの採用を始めていることあ。現時点で数十会場をカバーしていることである。

ここ数年、二次チケット市場は再編を経て、トッププレイヤーが形成された。いかに自己の競争障壁を築くのか尋ねられた際、摩天輪の創業者である崔傑夫氏は、二次チケットプラットフォームのコアコンピタンスは以下の点にあると話した。
1. 製品システムが充分な数の業者を受け入れ、秩序だった競争が行われるか否か
2. 提供するチケット価格の割引が消費者にとって魅力的か否か
3. チケット購入プロセスは便利でスピーディーか、販売後の保障は充実しているか、理想的な位置が選べるか等、ユーザーエクスペリエンスが充分優れているか否か。
データから見ると、摩天輪はこの3点をしっかりおさえ、コアアドバンテージを形成し迅速に市場を占有している。摩天輪が公表しているデータによれば以下の通りである
・2017年10月のシリーズB+ラウンド融資完了後、摩天輪票務の業務範囲は全国369都市をカバーし、1ヶ月当たりの取引額は1億超である
・その内90%の公演で割引があり、公演集客率の15〜20%アップを導き、割引により消費者が節約したチケット購買費用は1億元以上である
・摩天輪提携業者は数百にのぼり、業者のプラットフォーム定着率は90%に達する
・二次チケット市場で摩天輪のマーケットシェアはすでに55%に達し、同業プラットフォームの総和を上回っている
易観(Analysis)が発表した『中国ライブエンターテインメントオンラインチケットプラットフォーム年次分析報告』では、2016年の中国エンターテインメント市場の規模は470億元に迫る。チケット市場の比率は半分近くにのぼり、約240億元である。
崔傑夫氏は、チケット市場の天井と将来余地についてどう考えているか尋ねられた際、以下のように述べている。「アメリカのエンターテインメント市場は中国の約10倍で、330億ドル近くにのぼる。オフラインのパフォーマンスが中国の若者の娯楽や社交の重要な方式になるのに伴い、中国のチケット市場にはまだまだ成長の余地が残されている。」
今回の投資のリードインベスターを務めるTPGの中国区マネージングパートナーである孫強氏は以下のように表明している。
TPGは中国のライブカルチャーエンターテインメント市場を非常に有望視している。中国の消費がアップグレードするのに伴い、ライブエンターテインメント消費も中国人の精神文化消費の重要な構成要素となり、コンサート・スポーツイベント・ミュージカルや新劇等各ニッチ市場は発展市場のベンチマークと比べ非常に大きな可能性がある。摩天輪グループはインターネットのDNAを備え公演チケット業務の経験と深く融け合い、製品サービスは規模・業者と消費者のユーザーエクスペリエンス・口コミ・運営効率全てにおいて業界をリードするポジションにある。
1992年設立のTPGは、傘下で830億ドルを超える資産を管理している。TPGは、創新精英文化経紀公司(Creative Artists Agency)・シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque Du Soleil)・アメリカのオンラインチケットプラットフォームGametime等を含む、グローバルカルチャーエンターテインメント消費カテゴリーの多くのベンチマーク企業に対して投資を行ってきた。