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英語やダンス、音楽などの乳幼児教育に熱心な親たちの間で、いまスイミングが注目を集めている。多くの省で水泳が高校入試の実技試験の科目になったり、人民大学や清華大学の付属中学で水泳が必修科目になったりしているからだ。そこで「水孩子(Water babies)」は、早期教育とスイミングを融合させて、子どもたちに泳ぐ楽しさを教えている。
水泳は体を動かす早期教育
「ベビースイミング」は早期教育の1つだが、座学とは違う。自発的に体を動かすことで知能の発達を促すというメソッドだ。普通なら子どもが自発的に運動するのは2歳ごろからだが、ベビースイミングなら、まだお座りができない子どもでも水中で手足を自在に動かせる。
カリキュラムは段階的で体系的だ。1歳半以下の子どもなら、3カ月ごとにレベルが設定されていて、ゲームのようにレベルアップしていく。幼い頃から水泳の動きを体に教え込むことで、とっさの時にも反応できるようになり、子どもの水の事故を減らすことにもつながる。
独自のプログラムでFC展開
水孩子は2012年に設立され、0~7歳の子どもにベビースイミングや知能開発教育を提供している。2017年末の時点で全国に直営店や加盟店が約40店あり、累計3万人以上の子どもをレッスンした。
同社は児童心理学や水泳教育の専門家と協力して、12の教育プログラムを作り上げた。年齢に応じてレッスン内容を細かく分析し、4度の改良を重ねて標準化された教育プログラムは、同社が大規模展開を進める上での強力な基盤となっている。また同社のインストラクターは、幼児教育を学んだ保育士や体育系大学を卒業した水泳インストラクターで、かつ、子どもの年齢に合わせた指導ができるように独自の専門訓練や試験を行っている。
同社は現在、フランチャイズ方式で業務を拡大している。加盟店の管理を徹底するために、独自に開発した会員管理システムを使い、受講数や参加率、リピート率などを把握して、それぞれの会員に応じたきめ細やかな対応ができるようにしている。
主な収入源は店舗のレッスン売り上げと加盟店からのロイヤリティだ。1レッスン150~360元(約2400~5800円)のレッスン会員とフリー会員があり、会員のリピート率は90%以上になる。
同社はインターナショナル幼稚園や母子保健院の早期教育センターなどとの提携も進めている。富裕層向けのインターナショナル幼稚園の多くはプールを設置しているものの、教師のレベルとレッスン内容が全く追いついておらず、質の高いスイミングレッスンを求める声は大きい。同社はすでに複数のインターナショナル幼稚園に対してインストラクター研修や教育プログラムを提供している。
(翻訳・畠中裕子)
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