スタバ、湖北省武漢市に手話店舗オープン

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スタバ、湖北省武漢市に手話店舗オープン

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米コーヒーチェーン大手スターバックスは18日、中国湖北省武漢市江岸区に華中地域初の「サイニングストア(手話店舗)」をオープンした。中国本土では18店舗目となる。
 
バリスタ6人のうち半数が聴覚障害者。そのうちの一人、陳媛媛さん(42)はもともと大のコーヒー好きで、広東省広州市で事務の仕事をしていた5年前、市内に初めてスタバのサイニングストアがオープンしたのを知った。「耳が聞こえなくてもバリスタになれる。理想の仕事を見つけた」と思い、すぐに仕事を辞めてスタバのバリスタ研修生になった。
 
聴覚障害は陳さんの仕事に多くの困難をもたらした。例えば、バリスタはスチームワンドの音でミルクを泡立てる時間を調整するが、陳さんは目で見て、手で触れて感じることしかできない。しかし、陳さんはコーヒーへの愛に比べれば、この程度の困難は克服できると考えた。

スタバ、中国本土で14店舗目の「手話店舗」オープン

武漢市に昨年、華中地域初のスタバのサイニングストアがオープンすることを聞き、すぐに応募、採用された。陳さんは「故郷にこのような店舗ができることを長い間望んでいたが、ついに夢がかなった」と喜んだ。
 
新しい店舗の前には車いす用の通路が設置され、カウンターには音声識別端末がある。店内には手書きボードが複数置かれ、コーヒーに関する手話表現が見られる。店舗は武漢市の障害者団体「武漢市残疾人聯合会」の向かいにあり、店の設計からも障害者への配慮が感じられる。
 
店長の郭晨茜さん(26)は「私たちはこの店を社会が聴覚障害を理解するための窓口にするとともに、聴覚障害者が平等とやすらぎを得る母港にしたいと考えている」と説明。今後は定期的に手話教室を開き、聴覚障害者と健常者を結ぶ懸け橋になりたいと語った。
 
中国の都市部と農村部で就業する障害者は昨年末時点で、前年比54万4千人増の906万1千人。技術革新に伴い、新しい産業や就業モデルが生み出されたことで、障害者と健常者のコミュニケーションはますます円滑になり、障害者の就労範囲も拡大している。
 
湖北省残疾人聯合会教育就業処の張勇処長は「障害のある従業員はオンラインの顧客サービスやデザイナーなどの裏方の仕事だけでなく、バリスタや焙煎士、デリバリー配達員として活躍する機会も増えている」と語った。(新華社武漢)

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