人型ロボットの現場投入加速、検査成功率99.99% 生産量も3割増:中国・江西省
中国江西省南昌市にある電子機器受託製造サービス(EMS)大手、「竜旗科技(ロンチー・テクノロジー)」の量産工場では毎日午前9時になると、ロボットメーカー智元機器人(AgiBot)の人型ロボット「精霊G2」8台が定刻通りに「業務」を開始し、タブレットの品質検査ラインを行き来する。最近これらのロボットは生産ラインの従業員と協力し、6日間にわたる生産ラインの完全公開生中継を成功させた。
生中継中、8台の「精霊G2」はタブレットの品質検査工程全体を担当。マルチメディアインターフェーステストやオーディオテストなど、複数の高精度検査タスクを自律的に実行し、累計1万7625回の作業を完了、タスク成功率は99.99%に達した。
智元機器人エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)業務部の姚卯青総裁は、今回の生中継で検証したかったのは、ロボットが「工場で働けるかどうか」ではなく、「安定して、大量に、持続的に働けるか」だったと述べた。検証の結果、エンボディドAIロボットが実際の産業現場で安定して作業する能力を備えていることが証明された。
自動車の溶接から電子機器製造に至るまで、ロボットは江西省各地の生産ラインで「標準的な労働力」となりつつある。新エネルギー車(NEV)メーカー、江鈴集団新能源汽車の5G(第5世代移動通信システム)スマート工場の溶接作業場では、200台以上のロボットが整然と並び、ロボットアームが把持、組み立て、溶接の作業を精密に行い、作業場の自動化率は85%を超えている。吉安市にあるハイテク企業、江西弘德智信科創では、産業用ロボットが無人搬送車(AGV)設備、製造実行システム(MES)と連携することで、生産ラインの切り替え時間が4時間から1時間に短縮された。
統計によると、今年1~5月の同省の産業用ロボット生産量は前年同期比31.3%増加した。応用シーンの継続的な拡大と生産能力の急増に伴い、研究開発、製造、応用を網羅するロボット産業チェーンが江西省で急速に形成されつつある。【新華社南昌】