中国の自動運転トラック、上場申請相次ぐ Trunk Techは失効から再挑戦、黒字化なお課題
中国では自動運転トラック企業の上場申請が相次いでいる。自動運転レベル4(条件付き自動運転)に対応した大型トラック向けソリューションを手掛ける「主線科技(Trunk Tech)」はこのほど、香港証券取引所のメインボードへの上場申請を再度提出した。同社は2025年12月11日に一度申請したものの、6カ月以内に上場審査(聴聞会)を終えられず、申請が失効していた。
Trunk Techは17年に設立された。創業者の張天雷氏は清華大学で博士号を取得、バイドゥの自動運転車事業の初期メンバーでもある。株主には独ボッシュグループや中国のEV大手・蔚来汽車(NIO)傘下の蔚来資本(NIO Capital )、音声認識大手・科大訊飛(アイフライテック)などが名を連ね、調達額は累計約9億2800万元(約220億円)に達する。
独自開発の自動運転システム「AiTrucker」をベースに、自動運転トラック「AiTruck」、スマートデバイス「AiBox」、クラウドサービス「AiCloud」を展開。港湾物流や幹線輸送、市内配送などに導入されている。
現時点でAiTruckを1283台、AiBoxを381台納品しており、手元には2億3600万元(約57億円)分の受注残があるという。過去3年間で売上高は1億3400万元(約32億円)から3億4500万元(約83億円)へと増加した。特に幹線道路物流向け自動運転ソリューション「Trunk Pilot」は25年の売上高が2億1500万元(約52億円)に達し、総売上高の62.5%を占め、同社にとって初めて最大の売上源となった。
しかし、中国市場では、自動運転トラックの価格は従来型より約20万元(約480万円)高いとされる。大型トラック業界には個人事業主が多く、車両導入コストの高さがネックとなって大規模な導入が進みにくく、事業者側の投資回収にも時間がかかっているのが実情だ。加えて、利益率の高いクラウドサービス事業もまだ十分な規模に育っておらず、会社全体としては依然として黒字転換に至っていない。こうした要因が重なり、3年間の累計純損失は5億7000万元(約137億円)を超えている。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)