DeepSeek、IPO準備開始か 評価額11兆円超で追加調達へ
中国の人工知能(AI)スタートアップ「DeepSeek」 が、新規株式公開(IPO)に向けた準備を開始した。ブルームバーグが関係者の話として報じた。中国本土市場への上場を計画しており、早ければ年内にも上場申請を提出し、2027年に上場を完了する可能性があるという。ただし、協議は現在も続いており、上場時期や資金調達の計画は変更される可能性がある。
DeepSeekは同時に、潜在投資家との接触も進めており、IPOに先立って新たな資金調達を実施する計画だ。調達額は100億元(約2400億円)を超える見込みだ。関係者によると、同社は評価額を約4800億元(約11兆5200億円)と評価したうえで、資金調達を完了させたい考えだ。同社は今年6月、初めて外部資金を受け入れ、約510億元(約1兆2200億円)を調達した。資金調達後の評価額は約4000億元(約9兆6000億円)だった。
ブルームバーグによると、DeepSeekの最新フラッグシップモデル「V4」のAPI事業は、粗利益率がすでに50%を超えている。同社が設定したAPIの価格は米OpenAIやAnthropic(アンソロピック)などの競合を大幅に下回るものの、計算資源インフラと推論効率の最適化を重ねることで、高い収益性を維持している。現在、同社のAIモデル向けAPIクラウドサービスの年間経常収益(ARR)は、4億~5億ドル(約650億~810億円)に達している。
大規模言語モデルをめぐる競争が、計算資源やインフラへの投資を必要とする段階に入る中、DeepSeekもモデル開発を中心とする企業から、AIモデル、計算資源、半導体を幅広くカバーする総合AIプラットフォームへと進化しつつある。継続的な資金調達と上場準備は、こうした戦略を支える重要な基盤になるとみられる。
*1元=約24円 1ドル=162円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)