エンボディドAIでユニコーン7社 北京、ロボット産業で全国首位に
中国北京市でこのほど、ロボットに関する議論や展示、競技を行う国際イベント「世界ロボット大会」が開幕した。北京市の殷勇市長は開幕式で、北京はロボットを「高精尖(高度・精密・先端)」産業の中で重点的に育成する分野とする方針を堅持し、世界的影響力を持つロボットのイノベーション拠点の構築を加速していると明らかにした。
殷氏によると、北京はオリジナルイノベーションの強化に力を入れている。エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)ロボットイノベーションセンターのほか、新型研究開発機関5機関を設立し、さまざまなイノベーション主体の力を集め、中核技術の研究開発を強化したことで、ロボット本体や「大脳」として機能するオープンソースの大規模言語モデル(LLM)、器用なロボットハンドなどの分野で多くの象徴的な技術や製品が誕生した。
製造基盤を強固にすることに注力し、人型ロボットの中核部品14種類を全面的に展開し、年間生産能力2万台の完成機OEM(相手先ブランド)生産ラインを建設した。今年上半期(1~6月)の産業ロボット生産台数は前年同期比76%増、サービスロボット生産台数は3.3倍になった。
導入のモデル事業推進にも力を入れている。工業製造や医療・リハビリテーション、都市サービスなどの分野に焦点を当て、新製品100品目、導入場面100例のモデル事業を実施し、354品目の289シーンへの導入を推し進めた。
産業エコシステムの整備の面では、100億元(約2400億円)規模のロボット分野の「高精尖」産業投資ファンドを設立し、民間資本を530億元以上誘致した。現時点で北京のロボット企業数は1000社近く、エンボディドAI企業は7社が新たにユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場企業)となり、数で全国首位に立った。【新華社北京】