売上5割増、純利益は94%減 Insta360を襲ったメモリー高騰

360度カメラやアクションカメラで知られる中国の映像機器メーカー「影石創新科技(Insta360)」は8月27日、2026年上半期の決算を発表した。売上高が55億1600万元(約1300億円)と前年同期比50%超の増収となった一方、親会社株主に帰属する純利益は94.15%減の3040万元(約7億3000万円)にとどまった。メモリーなど原材料コストの上昇と新規事業への先行投資が利益を圧迫した。

非経常的な損益を除いた純損益は1534万元(約3億7000万円)の赤字に転落。第2四半期(4〜6月)だけでみても、売上高は前年同期比31.08%増の30億3500万元(約730億円)だったものの、純損益は5421万元(約13億円)の赤字となった。

主因の一つがメモリー価格の高騰だ。DDRなどの価格上昇が製品コストを押し上げたほか、全景ドローンなど新規事業もまだ市場開拓の段階にあり、研究開発や生産ライン、販売チャネルの整備に先行投資が続いている。上半期の研究開発費は10億元(約240億円)を超え、前年同期から約8割増加した。

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一方、売上高は大幅な成長を維持した。同社は、新製品の相次ぐ投入や市場開拓、オンライン・オフライン双方での販売網拡大が寄与したと説明している。360度カメラとアクションカメラの世界累計出荷台数は1000万台を突破した。

日本1号店に開業前から行列

同社は、海外での直営旗艦店の展開を加速させている。

日本国内初のブランドストアを浅草にオープン

8月8日には東京・浅草に日本初の旗艦店「Insta360 浅草本店」を開業した。午前8時ごろから客が並び始め、開業から半日の売上高は300万円に達したという。

また8月12日に投入した新型フラッグシップ360度カメラ「X6」は、発売直後には、アマゾンの米国、ドイツ、日本の各サイトで関連カテゴリーの販売ランキング首位となった。

日本への出店に続き、9月には北米初の直営旗艦店をニューヨーク・タイムズスクエアに、年内には欧州初の店舗をドイツ・ミュンヘンに開設する計画だ。今年3月に開いた深圳の店舗と合わせ、年内に直営旗艦店は4店舗となる見込み。

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*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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