脳波で義手を動かし、ヒューマノイド100社へ供給ーー中国OYMotion、35億円調達

ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)およびエンボディドAI(身体性を持つ人工知能)を手がける中国企業「傲意科技(OYMotion)」がこのほど、シリーズCで1億5000万元(約35億円)を調達した。本ラウンドは、中金資本(CICC)傘下の深圳市中金脳科学与類脳智慧産業私募股権投資基金が主導し、複数の既存株主も参加した。今回の資金調達により、神経リハビリテーションシーンでの非侵襲型BCIの大規模な実用化を加速させるとともに、エンボディドAIを搭載したロボットハンド事業のさらなる拡大を推進する。

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2015年設立のOYMotionは、非侵襲型神経信号センシングおよびAI解析技術に注力し、「脳波(EEG)-筋電(EMG)-ロボット」を統合した技術ロードマップを構築している。主力製品は筋電図/脳波センサー、スマートバイオニックハンド(筋電義手)、神経リハビリ用外骨格およびロボットハンドを網羅し、累計100件以上の知的財産権を保有している。

OYMotionのリハビリ用外骨格「ORF」シリーズは、脳卒中患者や腕神経叢損傷患者の運動機能再建を支援しており、中国国内の三甲医院(中国で最高ランクの医療機関)で導入が進んでいる。エンボディドAIの分野では、産業オートメーション向けロボットハンド「ROHand」シリーズの出荷台数が5倍に急増し、国内外の主要人型ロボット(ヒューマノイド)メーカー約100社への中核部品サプライヤーとして存在感を高めている。

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業績面も好調で、過去3年間にわたり年間ベースで倍増成長を維持。海外展開も欧州・米国・中東・東南アジアへと拡大しており、その事業の規模・成長率はすでに中国国内を上回る水準に達しているという。

*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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